自然界に及ぼす影響・・・
中国新聞天風録を「読み・書き・タイピング」し、
世の中の出来事を学び、
認知症を防ぐ取り組みで「考える力」の脳トレに
励んでいます。
【本日(2021.06.04)の天風録】で学び、考えてみました。
和名(わめい)は ワニナシ、漢字(かんじ)で 鰐梨(わになし)と 書(か)く そうだ。アボカドである。「森(もり)の バター」と 呼(よ)ばれ、サラダなどで おなじみの 食材(しょくざい)。トロ ※1 に 似(にた)た 味(あじ)で すしダネにも なる。その 果物(くだもの)が 今(いま)、遠(とお)い アフリカで ゾウを 苦(くる)しめて いる
▲ケニアの 国立公園(こくりつこうえん) 近(ちか)くに アボカド農場(のうじょう)が できた。ゾウたちが 水(みず)や 食(た)べ物(もの)を 求(もと)め 移動(いどう)する ルートに あたる。農場(のうじょう)の 電気(でんき)柵(さく)に ぶつかる ゾウが 後(あと)を 絶(た)たず、国際自然保護連合(こくさいしぜんほごれんごう)は 警告(けいこく)する。密猟(みつりょう)と 同様(どうよう)、個体(こたい)数(すう)を 激減(げきげん)させると
▲世界(せかい)の アボカド需要(じゅよう)※2 の 高(たか)まりが 背景(はいけい) にある。日本(にほん)で 食(た)べるのは 主(おも)に メキシコ産(さん)らしいが、スーパーで 山積(やまづ)みに されているのを 見(み)ると、つい ゾウたちの 姿(すがた)を 思(おも)う。人間(にんげん)の 欲望(よくぼう)※3 が 生息地(せいそくち)※4 を 狭(せば)め、生(い)きづらく しているのでは ないかー
▲一方(いっぽう)、中国(ちゅうごく)が 今(いま)、近(ちか)づく ゾウの 足音(あしおと)に 揺(ゆ)れて いる。15頭(とう)の 群(む)れが 昨春(さくしゅん)、ミャンマー国境(こっきょう)に 近(ちか)い 自然保護区(しぜんほごく)を 出発(しゅっぱつ)。のっし のっしと、農地(のうち)や 道路(どうろ)を 500㌔近(ちか)く 北上(ほくじょう)して 大都市(だいとし)へと 迫(せま)る。農作物(のうさくもつ)の 被害(ひがい)は 1億円(おくえん)を 超(こ)えた
▲保護区(ほごく)で 餌(えさ)が 減(へ)ったのが 原因(げんいん)だとも、群(む)れを 率(ひき)いる リーダーが 経験(けいけん)不足(ぶそく)で 迷(まよ)ったのだとも。専門家(せんもんか)の 分析(ぶんせき)は さまざまだが、私(わたし)たちの 営(いとな)みが 遠因(えんいん)※5 なの かも しれない。安住(あんじゅう)の 地(ち)へと やさしく 導(みちび)いて やりたい。( ー 引用 ー )
※1 「 トロ」とは、寿司のネタ等として使われるマグロの特定の部位の呼称(こしょう)。
※2 「需要(じゅよう)」とは、もとめること。いりよう。
※3 「欲望(よくぼう)」とは、ほしがる心。不足を感じて、これを満たそうと望む心。
※4 「生息地(せいそくち)」とは、生物が主に生息する区域を指す。陸地だけでなく海域をさすこともあり、その場合は生息域という表現も使われる。
※5 「遠因(えんいん)」とは、遠い、間接的な原因。
※6 「呼称(こしょう)」とは、名づけてそう呼ぶこと。その呼び名。
あなたは、本日の天風録で何を学び、どう考えましたか?
ちなみに、私は、
森のバターと呼ばれ、サラダなどでおなじみの食材「アボカド」が。和名でワニナシ、
漢字で「鰐梨」と書くことを学び驚きました。
私たちの営みが遠因となって、
アフリカ大陸のケニアでは
アボカド栽培が原因の一つと考えられ、
アボカド農場周辺に設置された電気柵にぶつかるゾウが、
後を絶えず、密猟と同様、個体数を激減させると
国際自然保護連合から警告するまでに。
一方、
中国大陸では、
ミャンマー国境近くの自然保護区で餌が減ったことが原因の一つと考えられ、
15頭のゾウが、農作物に被害をもたらしながら500㌔近くを北上し
大都市へと迫る勢いどだとも。
アフリカ大陸では、農作物の栽培。中国大陸では、近年の土地開発という、
どちらとも、
私たちの営みが遠因となって、
ゾウに影響を及ぼしているのではないか?…、
私は、
農作地に張り巡らされている電気柵を、
じっと見つめ、
SDGsの目標15『陸の豊かさも守ろう』についても、
考えていました。