東芝株主総会の「香」・・・
【 本日(2021.06.27)の天風録 】
〈 さつきまつ 花(はな)たちばなの 香(かおり)を かげば 昔(むかし)の 人(ひと)の 袖(そで)の 香(かおり)ぞする 〉。昔(むかし)愛(あい)した人(ひと)の、袖(そで)の 香(かお)りを ふと 思(おも)い 出(だ)すのは 誰(だれ)だろう。古今和歌集(こきんわかしゅう)から 「よみ人(ひと)しらず」の 夏歌(なつうた)一(ひと)つ 引(ひ)いてみる
▲「 同(おな)じ 香(かお)りが する」と、おとといの 東芝(とうしば)の 株主(かぶぬし)総会(そうかい)で 声(こえ)が 上(あ)がった。こちらは マスクの 上(うえ)から 鼻(はな)を 覆(おお)いたく なる。一部(いちぶ)の 株主(かぶぬし)に 圧力(あつりょく)を かけたと いう 今回(こんかい)の 問題(もんだい)は、6年前(ねんまえ)の 不正(ふせい)会計(かいけい)と 同(おな)じ 香(かお)りが すると 指摘(してき)した のである。「光(ひか)る光(ひか)る東芝(とうしば)」と 誇(ほこ)った 巨大(きょだい)企業(きぎょう)の 迷走(めいそう)が 信(しん)じ られない
▲ 株主(かぶぬし)総会(そうかい)では 永山 治(ながやま おさむ)取締役会(とりしまりやくかい)議長(ぎちょう)に 「不信任(ふしんにん)」が 突(つ)き つけられた。東芝(とうしば)には 大誤算(だいごさん)だろう。「物(もの)言(い)う 株主(かぶぬし)」以外(いがい)の 人(ひと)たちも 敵(てき)に 回(まわ)して しまった ようだ
▲ この問題(もんだい)では 経産省(けいさんしょう)が 東芝(とうしば)を 特別(とくべつ)扱(あつか)いして 画策(かくさく)した ことも 波紋(はもん)を 呼(よ)んだ。英米(えいべい)の 新聞(しんぶん)は 「日本(にほん)株式会社(かぶしきがいしゃ)」と、古(ふる)めかし 言葉(ことば)まで 持(も)ち 出(だ)して 厳(きび)しく 論評(ろんひょう)する。片(かた)や 経産省(けいさんしょう)は 「経済安全保障(けいざいあんぜんほしょう)」を 盾(たて)に、何(なん)ら 問題(もんだい)は ないと 説明(せつめい)も 拒(こば)んで いるが、いいのか
▲ 折(おり)しも キャリア官僚(かんりょう)が コロナ対策(たいさく)を 巡(めぐ)る 給付金(きゅうふき)詐欺(さぎ)の 疑(うたが)いで 逮捕(たいほ)された。こちらは 捜査(そうさ)に 全面(ぜんめん)協力(きょうりょく)し、厳正(げんせい)に 処分(しょぶん)すると いう。東芝(とうしば)とは 違(ちが)う 話(はなし)かも しれないが、国家(こっか)公務員(こうむいん)の モラルという 話(はなし)なら 同(おな)じ 香(かお)りが しないか。(ー引用ー)
「香」と表現すれば「美しさ」を感じていしまいますが
本日の天風録を「読み・書き・タイピング」していますと、
どちらかと言うと、
「火の無い所に煙は立たぬ」※1
こんな言葉(慣用句・ことわざ)を思い出しました。
※1「火の無い所に煙は立たぬ」とは、
まったく根拠がなければうわさは立たない。うわさが立つからには、なんらかの根拠があるはずだと言う事
それにしても、これから東芝はどうなってしまうのかと
危惧するところです。
あなたは、本日の天風録で何を学び、どう考えましたか?