色彩の魔術師から学ぶこと・・・

中国新聞天風録を「読み・書き・タイピング」し、
世の中の出来事を学び、
認知症予防の取り組みで「考える力」の脳トレ
励んでいます。

絵本作家エリック・カールさん.jpg
クーリエ・ジャポンより引用)




【 本日(2021.05.30)の 天風録 ↓ ↓ ↓ 】で、こんな事を学び、考えてみました。

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 燃料(ねんりょう)が ないのに どこまでも (い)ける タクシー、尻尾(しっぽ)が 行方不明(ゆくえふめい)に なった へび・・・。絵本(えほん)「ありえない!」〈 偕成社(かいせいしゃ)〉には 奇想天外(きそうてんがい)※1 な 出来事(できごと)や (い)き(もの)が (つぎ)から (つぎ)へと 登場(とうじょう)する。ページを めくると、あら 不思議(ふしぎ)。だんだん 「あり(え)る」 (き)が してくる

作者(さくしゃ)は「はらぺこ あおむし」で られる 米国(べいこく)の 絵本作家(えほんさっか) ​エリック・カール​さん。おととい 訃報(ふほう)を (き)いた。(あか)るい (いろ)に (ぬ)った (かみ)を (き)り (は)り する 手法(しゅほう)で あまたの 作品(さくひん)を 世界中(せかいじゅう)に (おく)り (だ)した。「色彩(しきさい)の 魔術師(まじゅつし)※2 」の 異名(いめい)※3 も (も)つ

▲ドイツ移民(いみん)の (こ)として 米国(べいこう)に (う)まれ、6歳(さい)で ドイツへ 移住(いじゅう)した。美術大学(びじゅつだいがく)を 卒業(そつぎょう)して 米国(べいこく)に (もど)り、絵本作家(えほんさっか)に なったのは 30代(だい)後半(こうはん)に なってから

ナチス支配下(しはいか)に あった 少年時代(しょうねんじだい)は 「あり(え)ない」と (おも)う 経験(けいけん)の 連続(れんぞく) だった。「小学校(しょうがっこう)は どんなに (ちい)さな まちがいも (ゆる)さない (きび)しさが あった」と (のち)に (かた)っていた。創作(そうさく)※4 は 灰色(はいいろ)の 過去(かこ)に 色彩(しきさい)を (と)り(もど)す (いとな)み だったの だろう

最後(さいご)の 絵本(えほん)と なった「ありえない!」は 詩人(しじん) アーサー・ビナードさんによる (やく)も 軽妙(けいみょう)で、創造(そうぞう)※5 する ことの 大切(たいせつ)さを (おし)えて くれる。「あり(え)ない」と (たか)をくくり ※6 先々(さきさき)への 想像力(そうぞうりょく)が (た)り ない のか。コロナ対策(たいさく)が 後手後手(ごてごて)※7 に (まわ)る、わが(くに)の 政治家(せいじか)に お(すす)めする。( ー 引用 ー )​


※1 「奇想天外(きそうてんがい)」とは、普通では思いつかないような、風変わりで奇抜なこと。

※2 「魔術師(まじゅつし)」とは、魔術を行う人。魔法使い。

※3 「異名(いめい)」とは、本当の名前以外の別名。あだな。

※4 「創作(そうさく)」とは、最初に作り出すこと。

※5 「創造(そうぞう)」とは、最初に作り出すこと。

「創作(そうさく)」と「創造(そうぞう)」の違い
・・・「創作(そうさく)」と「創造(そうぞう)」は、どちらも新しいものを初めてつくり出すこと。「創作(そうさく)」には、文字作品や芸術作品をつくるという意味と、作り話という意味もまります。また「創造(そうぞう)」には神が万物をつくること、という意味があります。

※6 「(たか)をくくる」とは、大したことはないと見くびる。大丈夫だろうと油断する。

※7 「後手後手(ごてごて)」とは、物事の進め方が、問題が発生したりトラブルが起こってから対処す         るようなやり方になっていること。

​あなたは、本日の天風録で、どんな事を学び・考えましたか?

ちなみに、私は本日の天風録で、

米国の絵本作家エリック・カール人間性や生き方について学びながら、

私自身の日常生活に思いを馳せ、

やることがたくさんあるにも関らず、

「できる!」

「できる!」

「明日しよう!」と、高をくくっていたら、

ほとんどが後手後手の作業となり、あたふたとしています。

改めて、

「手をぬけば、手が掛かる」と、自分自身を戒めています。

本日の天風録で紹介されていた絵本は、こちらです ↓ ↓ ↓