「ストリー ワイズ」路上の知恵を学ぶ・・・
中国新聞天風録を「読み・書き・タイピング」し
世の中の出来事について学び、
認知症予防に「考える力」を養っています。
【 本日(2021.05.21)の天風録 ↓ ↓ ↓ 】を読み、こんな事を学び、考えてみました。
街(まち)を 学(まな)びの 場(ば)と 見立(みた)てて みる。さまよい 歩(ある)き、土地勘(とちかん)の ある人(ひと)と 出会(であ)いを 重(かさ)ねる。すると、そこで 生(い)きて いく 知恵(ちえ)や 術(すべ)が いつしか 備(そな)わって くる。昨年(さくねん) 鬼籍(きせき)に 入(はい)った※1 評論家(ひょうろんか)の 坪内 祐三(つぼうち ゆうぞう)さんは それを 「ストリート ワイズ」、路上(ろじょう)の 知恵(ちえ)と 呼(よ)んでいた
▲だから、かもしれない。街歩(まちある)きで 親(した)しんだ 風景(ふうけい)が 消(き)えて いくのを 人一倍(ひといちばい) 悲(かな)しんだ。そんな 自身(じしん)を、「電信柱(でんしんばしら)を 次々(つぎつぎ)と こわされていく 犬(いぬ)」に 例(たと)えた ことも ある。時代(じだい)の 薫(かお)る 街並(まちな)みは、自分史(じぶんし)の 付箋(ふせん)※2 でも あったの だろうか
▲路上(ろじょう)の 知恵(ちえ)を 育(はぐく)むには、特(とく)に かけがえの ない 場(ば)も ある。広島(ひろしま)で 最大級(さいだいきゅ)の 被爆(ひばく)建物(たてもの)に 保存(ほぞん)への 扉(とびら)が 開(ひら)いた。解体(かいたい)の 憂(う)き目(め)※3 に さらされていた 旧陸軍(きゅうりくぐん)被服支廠(ひふくししょう)である。原爆(げんばく)ドームと 同様(どうよう)、「残(のこ)しておいて よかった」と 言(い)える ように したい
▲尾道(おのみち)でも、名誉(めいよ)市民(しみん)の 画家(がか) 小林 和作(こばやし わさく)の アトリエ 兼(けん) 旧居(きゅうきょ)が 命(いのち)拾(びろ)いを することに なった。風雨(ふうう)で 傷(いた)み、さら地(ち) となる 寸前(すんぜん)だった。救(すく)い主(ぬし)は、地元(じもと)で 民家(みんか)再生(さいせい)を 手(て)がける NPO法人(ほうじん)と 聞(き)く。まさしく 路上(ろじょう)の 知恵者(ちえもの)では ないか
▲被服支廠(ひふくししょう)も 和作(わさく)の 旧居(きゅうきょ)も、街(まち)の 来(き)し方(かた)に ついて 学(まな)べる 「古老(ころう)※4」のような ものだ。古(ふる)きを 温(たず)ねて、未来(みらい)に 思(おも)いを はせるのが 広島(ひろしま)の 流儀(りゅうぎ)※5 と 記憶(きおく)される 日(ひ)が 待(ま)たれる。( ー 引用 ー )
※1 「鬼籍(きせき)に入る」とは、「死んだ人の名簿に名を連ねる=死んだ」ことを意味する。
※2 「付箋(ふせん)」とは、用件を書いて、または目印として、はりつける、小さな紙片。
※3 「憂(う)き目(め)」とは、つらいこと。苦しい体験。
※4 「古老(ころう)」とは、(昔からの事に通じている)老人。
※5 「流儀(りゅうぎ)」とは、技能・芸術など、その人・家・派などの独得のやり方・しきたり。また一般に、物事のやり方。
あらためて、
その街々に歴史があり、
人々の生活があり、
環境があり、
そこに暮らしの知恵があるものなんだなぁと感じました。
「古くなったから壊す」という考えから、如何にして活用し再生していくかの考え方に、
すごく共感はするのですが...
我が家の古い家の事を考えると、
どうみても、「解体じゃろう・・・」と、
考えてみました。
あなたなら、本日の天風録で、
どんな事を学び、考えてみますか?