「巣ごもり」連休に、イノシシ捕獲対策・・・
あなたは、イノシシの捕獲対策の大変さを知っていますか?
本日の天風録では、
そんなイノシシの捕獲の大変さを教えてもらいました。
【 本日(2021.05.05)の 天風録 ↓ ↓ ↓ 】
「巣(す)ごもり」 連休(れんきゅう)の 気晴(きば)らしに、車(くるま)で 足(あし)を 延(の)ばして みた。何カ月(なんかげつ)ぶりかで 尾道(おのみち)の 広島県立(ひろしまけんりつ)びんご運動公園(うんどうこうえん)に 寄(よ)ると、様変(さまが)※1 わりしていた。イノシシに 掘(ほ)り返(かえ)され、痛々(いたいた)しいほど 穴(あな)だらけだった 芝(しば)の 緑(みどり)が 息(いき)を 吹(ふ)き 返(かえ)しつつある
▲ 芝生広場(しばふひろば)に ぐるりと 2重(にじゅう)に 巡(めぐ)らせた、オレンジ色(いろ)の 線(せん)が 見(み)える。「外堀(そとぼり)」は 電気柵(でんきさく)で、「内堀(うちぼり)」の 線(せん)には 液体(えきたい)の 入(はい)った 筒状(つつじょう)容器(ようき)が 幾(いく)つも ぶら下(さ)がっている。忌避剤(きひざい)※2 とあるから 何(なに)か、獣(けもの)の 嫌(いや)がる 匂(にお)いでも 発(はっ)するの だろう
▲ 聞(き)けば、産学協同(さんがくきょうどう)※3 の 試(こころ)みという。びんご運動公園(うんどうこうえん)は 広(ひろ)く、広島東洋(ひろしまとうよう)カープの 本拠地(ほんきょち) マツダスタジアムが 優(ゆう)に 30個(こ)は 入(はい)る。イノシシの 出没(しゅつぼつ)による 被害額(ひがいがく)が 年(とし)によっては 2千万円(せんまんえん)にも 上(あが)る。このまま 尻尾(しりお)を 巻(ま)いて、山(やま)ごもり して くれると いいのだが
▲ されど、敵(てき)も 手(て)ごわい。動物(どうぶつ)行動学者(こうどうがくしゃ)の 江口 祐輔(えぐち ゆうすけ)さんに よると、臭(にお)いや 光(ひかり)、音(おと)で 脅(おど)す 市販(しはん)の 仕掛(しか)けは 「実験(じっけん)で 効果(こうか)の 続(つづ)いた ためしがない」。そのうち イノシシが 慣(な)れてしまう らしい。知恵(ちえ)※4 比(くら)べの ゴールは まだ 遠(とお)いのか
▲ 帰(かえ)り道(みち)は 遠回(とおまわ)りし、山(やま)あいを 走(はし)った。そこここで、水(みず)を 張(は)った 田(た)んぼが 目(め)に 付(つ)く。中国山地(ちゅうごくさんち)では この時季(じき)、田植(たう)え 作業(さぎょう)に 入(はい)る 所(ところ)が 多(おお)い。イノシシとの 攻防(こうぼう)※5 の 日々(ひび)も 始(はじ)まる。( ー 引用 ー )
※1 「様変(さまが)わり」とは、様子や外見などがすっかり変わること。
※2 「忌避剤(きひざい)」とは、害虫・害獣が嫌うニオイや成分で、対象生物が近寄らないようにするために使用するもの
ちなみに、
私が農作業している時に使用している忌避剤線香。
*コダマ 獣よけ線香 10巻入+携帯防虫器(線香皿) 202012
※3 「産学協同(さんがくきょうどう)」とは、産業界と学校とが相互に協力し合って、研究や技術者教育の促進を図ること。
※4 「知恵(ちえ)」とは、物事を考え、正しく判断し、適切に処理する能力
※5 「攻防(こうぼう)」とは、攻めることと防ぐこと
周防大島町では
2020年度のイノシシ捕獲数が前年度比に比べて3割増え、
3023頭となったそうですよ。
捕獲数が増えたのは、捕獲対策の強化や狩猟者の技術向上もあると思いますが、
なにより、大変な地道な活動の結果なのだと思います。
頭が下がります。
あなたは、本日の天風録で、
何を感じ、
何を学び、
そして
どう行動しようと思いましたか?
P.S.
天風録で紹介されていた動物行動学者江口祐輔さんの著書です。
我が家の耕作地も獣害対策に備えねばと思いました。