ハンセン病と「らい予防法」・・・

あなたは、ハンセン病と「らい予防法」のことについて知っていますか？

本日の天風録で
ハンセン病患者のことや「らい予防法」のことについて
少しではありますが学び、教えてもらうことができました。

【本日（2021.05.12）の天風録 ↓ ↓ ↓ 】

　３３００余（あまり）の　うめきを　聞（き）く。ハンセン病の　人（ひと）たちの「命（いのち）の　一行詩（いちぎょうし）※1 」を　収（おさ）めた　「訴歌（そか）」　〈皓星社（こうせいしゃ）〉が　届（とど）いた。そんな　時代（じだい）が　ーと　驚（おどろ）く　読者（どくしゃ）も　いよう。〈寒風（かんぷう）に　吹（ふ）き　さらされて　食（しょく）を　断（た）つ　患者（かんじゃ）留置所（りゅうちしょ）設置（せっち）反対（はんたい）　のため〉山口秀男（やまぐちひでお）

▲ かつて　ハンセン病（びょう）　療養所（りょうようしょ）の　長（ちょう）は　懲戒検束（ちょうかいけんそく）※2 の　権限（けんげん）を　持（も）ち、「獄死（ごくし）」も　少（すく）なからず　あった。戦後（せんご）、新憲法（しんけんぽう）に　希望（きぼう）を　得（え）た　入所者（にゅうしょしゃ）たちは　ハンストで　「らい予防法（よぼうほう）」に　異（い）を　唱（とな）える。だが、隔離（かくり）を　是（これ）とする　悪法（あくほう）は　廃（すた）される　こと　なく、１９９６年（ねん）まで　生（い）き　永（なが）らえた

▲２年後（ねんご）、私（わたし）たちの　人生（じんせい）を　返（かえ）せーと　国（くに）の　責任（せきにん）を　法廷（ほうてい）で　問（と）うた　人（ひと）たちが　いた。熊本地裁（くまもとちさい）で　違憲（いけん）※3 判決（はんけつ）が　下（くだ）されたのは、２０年前（ねんまえ）の　きのう　だった

▲ もう一首（いっしゅ）　「訴歌（そか）」から。〈らい予防法（よぼうほう）廃止（はいし）と　なりしも　兄弟（きょうだい）に　負（お）わせし　痛手（いたで）　浅（あさ）くは　なからん〉森山栄三（もりまやえいぞう）。隔離（かくり）は　家族（かぞく）も　引（ひ）き　裂（さ）いた。戸籍謄本（こせきとうほん） ※4 を　取（と）り　寄（よ）せて　初（はじ）めて　母（はは）の　死（し）を　知（し）った、と　嘆（なげ）く　歌（うた）が　ある。悪法（あくほう）の　廃止（はいし）を　告（つ）げる　療友（りょうゆう）は　納骨堂（のうこつどう）に、と　つぶやく　歌（うた）も　ある。その悲（かな）しみに　言葉（ことば）も　ない

▲ 全国（ぜんこく）１３の　療養所（りょうようしょ）の　入所者（にゅうしょしゃ）は　ほぼ千人（せんにん）、平均（へいきん）年齢（ねんれい）は　８０代（だい）後半（こうはん）だと　いう。瀬戸内海（せとないかい）では　二（ふた）つの　小島（こじま）に　三（みっ）つの　療養所（りょうようしょ）が　ある。過酷（かこく）※5 な　体験（たいけん）を　じかに　聞（き）く　機会（きかい）も、時間（じかん）も、足（た）りぬ　ことを　あらためて　思（おも）う。（ー引用ー）

いつの世も、どんな環境に於いても

弱者の「小さな声」に耳をすまし、

聞き取り行動しなければ、

本当の意味での真のホスピタリティは成就しない。

「ホスピタリティ」を掲げていることも大切であると思うが、

実際に、計画し行動していくことの方が、もっと大切だと

肝に銘じたい…

【本日の学び】

※１「一行詩（いちぎょうし）」とは、「一行詩とは一行におさまるほどの短い詩で、俳句や川柳、短歌を含む」もの

※2 「懲戒検束（ちょうかいけんそく）」権とは、大正５年（1916年）に定められ、療養所長に、７日以内常食量２分の１までの減食、３０日以内の監禁などの懲戒又は検束の権限が与えらました。

※3 「違憲（いけん）」とは、憲法に違反すること。

※４「戸籍謄本（こせきとうほん）」とは、戸籍に記載されている全員の身分事項を証明するものです。

※5 「過酷（かこく）」とは、血も涙も無いかと思われるまでに、きびしくむごいこと。　

あなたは、本日の天風録で
何を感じ
何を学び

そして

どう行動しようと思いましたか？

本日は以上です。